ノコギリヤシの成分に関して

男性機能の回復、前立腺肥大の改善効果、さらに薄毛抑制の効果など、年齢を重ねて起る男性の悩みに応えてくれるノコギリヤシは、多くの方がサプリメントなどで利用しています。
古くから、利尿作用や鎮静効果、滋養強壮に役立つとしてお薬としても利用されていて、ヨーロッパでは、メディカルハーブとも言われています。
このノコギリヤシにはどのような成分が含まれているのでしょうか。

最近はこの植物の研究を行うところも多くなり、どのような成分がどのような効果を発揮するのか、解明されてきました。
注目すべき成分としてステロールの一種、β-システロール、さらにオクタコサノールという成分があります。
これらの成分は尿の出を良くしてくれるため、前立腺肥大によって尿の出が悪い方に効果を発揮します。
尿への障害については近年の研究によってオレイン酸、ラウリン酸、リノール酸などのノコギリヤシの成分が、膀胱、前立腺の筋肉の中の受容体と結合し、前立腺肥大による異常収縮を抑制することから尿が出にくい、スッキリ出ないという症状を改善するということもわかってきています。

またオクタコサノールという飽和アルコールの一種は、体内のエネルギー生産量を増強させるという作用があります。
疲れた体を回復させる、力強く動く活力を体内で作り出す力があるということです。
アメリカの先住民がこの植物を生活の中に取り入れていたのも、こうした体力増強の作用、エネルギー生産量増強作用があるからこそでしょう。
成分などがよく理解できなくても、古くからの知恵で人が元気に生きていくために必要な植物という事を知っていたのです。
先人の知恵というのは本当に素晴らしいものがあります。

このほか、有効であるとされる成分は多数存在していますが、まだノコギリヤシの研究が進められている段階で、詳しく解明できていない部分もあります。
この先、さらに各国で研究が進められることによって、この植物の有効性や詳しい成分が判明してくるでしょう。